2014年の新年を迎え、「連合滋賀2014新春の集い」を2014年1月8日(水)に琵琶湖ホテルにて開催いたしました。
来賓に嘉田由紀子滋賀県知事を始め、各首長などの行政、経済団体や事業団体、各級議員、報道関係などにお越しいただき、連合滋賀の構成組織・地域協議会からの参加を含む約250名の方々にご参集いただきました。
連合滋賀山田清会長挨拶(要旨)
新春を迎え、ご家族お揃いで新年を迎えられたことと存じます。
2014年が皆様にとって明るく実りの多い年となるようお祈り申し上げます。
民主党政権から自公政権に代わり一年が経過しました。いわゆるアベノミクスで経済社会は期待感でなんとなく右肩上がりになっているように見えますが、日本全体をみれば、地方の実態は厳しく、働く者、生活者にとってみれば家計が圧迫され、貧困の拡大と固定化が進んでいます。
また、政府は、「限定社員制度の導入、国家戦略特区での労働者保護ルールの適用除外など」、労働者保護を後退させる労働規制緩和を本格的に進めようとしています。このような不条理に反対の声を上げ行動を起こさなければ時代の流れを変えることはできません。
連合は「STOP THE 格差社会!暮らしの底上げ実現」の取組をスタートさせ、最低賃金の引き上げ、セーフティーネットの整備、全世代支援型の社会保障制度改革などに取り組み、とりわけ2014春季生活闘争では、労働分野の規制緩和を阻止し、格差社会の進行に歯止めをかけ、デフレ経済の悪循環を断ち切るために、月例賃金の引き上げを掲げています。
そして、正規・非正規、組織・未組織、企業規模を超えて、すべての働くものの底上げ、格差是正をはかるための闘争を全力で取り組むとしています。
政府が、経済界に対しての賃上げ要請や、一部経営者の前向き発言などで、マスコミ報道で賃上げの環境は整いつつあると受け止められていますが、状況は容易なものではありません。むしろ、極めて厳しい労使交渉になると思います。
今日まで労働組合が果たしてきた役割を再確認するともに、職場の実態の把握、すべての働く者の期待に応えるべく説得ある主張をしていかなければなりません。
そして、「働くことを軸とする安心社会」への道を切り拓くために、ともに学び、ともに悩み、ともに行動する仲間を増やし、すべての働くものの連合運動への参加を求め、重要な社会的インフラである集団的労使関係をすべての職場に広げるため、「8万連合滋賀」に向けての取り組みを着実に進める必要があります。
そのためにも、職場や地域において、様々な課題にきちんと向き合い、労働組合としての社会的役割を果たしていく必要があります。
すべての働くもの、働くことを望む人々をつなぎ、ともに行動を起こし、「STOP THE 格差社会!暮らしの底上げ実現」の取り組みに邁進してまいります。
本年も、連合滋賀へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。