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第25回近畿ブロック女性リーダーセミナーを2021年9月4日(土)に新型コロナウイルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発出されている中で初の完全リモートで開催しました。
冒頭に、連合近畿ブロック連絡会の田中宏和代表幹事(連合大阪会長)より、連合本部が目指す、男女平等参画の推進に向けた重要性についてご説明があり、セミナーをスタートしました。
最初に、本部説明「連合のジェンダー平等・多様性推進運動について」を連合総合政策推進局ジェンダー平等・多様性推進局の照沼光二局長より、2022~2023連合運動方針(案)から、連合が目指す社会像についての説明、連合ジェンダー平等推進計画フェーズⅠの説明をしていただきました。特に、運動を進める上で何が目的なのかといったことを留意しながら取り組むことについて強く述べられました。
1つ目の講演は「誰もが活躍できる社会の形とは~選択的夫婦別姓制度の実現を~」と題し、谷口真由美さんから講演いただきました。
外国ではほとんどが夫婦別姓を認められていて、認めていないのは日本くらいであり、国連から数度にわたり改正を勧告されていることや、最高裁では夫婦別姓は憲法に違反しないといった判断がされているが、「制度の在り方については、国会で議論され判断されるべきだ」という判断もされており、結局は法律が変わったらできるということを言っていることの現状の説明をされるとともに、現実的に女性が不利益を被っていること、同姓でもどちらでもよいという方も、夫婦別姓が認められないことによって不幸を感じている人がいて、理解を持てる社会になるべきであることを強く訴えられました。
また、質問の時間には、女性リーダーセミナーということから、谷口さんが考えるリーダー論について質問があり「人の話がちゃんと聞ける」「調整能力がある」といった横のつながりを大切にする能力が必要であると述べられました。
2つ目の講演は「なぜ今、政治への女性参画が必要なのか?」と題し、嘉田由紀子参議院議員から講演いただきました。
国際的に出遅れた日本の女性参画は、経済的停滞と、少子化という未来破壊をもたらしてしまったということ、特に、女性が労働参画するから少子化になるといった考え方は間違っていて、女性がタックスプレイヤー(納税者)になることによって出生率も高くなり、国の財政安定がすると統計データなど用いてお話いただき、女性参画先進国のフランスにおける子育て、人口政策について説明をされました。
また、自身の経験やデータより、女性が働き続けることの社会的、個人的メリットの大きさについて説明いただきました。
最後は、近畿ブロックの各女性委員会を代表し、連合兵庫女性委員会の安樂雅枝委員長から閉会の挨拶を述べ、セミナーを締めました。