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2026年の新年を迎え、「連合滋賀2025新春の集い」を2026年1月7日(水)に琵琶湖ホテルにて開催いたしました。
来賓に三日月大造滋賀県知事、清水雄二滋賀経済産業協会副会長を始め、各首長などの行政、経済団体や事業団体、各級議員、報道関係の皆さま、また連合滋賀の構成組織・地域協議会からの参加者を含む202名の方々にご参集賜りました。
本年も連合滋賀は「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて取り組んでまいります。引き続きご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
連合滋賀白木宏司会長挨拶(要旨)
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皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本日は、三日月知事、各市町の代表の皆様、経済界の皆様をはじめ、多くのご来賓にご臨席を賜りました。心から御礼申し上げます。
私たちは日々、仕事や生活に向き合いながら、何とか日常を積み重ねています。
しかし、その日常は決して安定したものとは言えません。年明け早々から国際情勢は緊張を増し、国際秩序は一層不透明さを帯び、非日常的な光景を目の当たりにしています。日本に目を向けても、物価の上昇、将来への不安、自然災害の頻発など、不確実な時代が続いています。
そうした中にあっても、新たな年を迎え、こうして皆さまと顔を合わせ、新春を祝うことができる。このこと自体が希望であり、前へ進む力であると感じています。
迷いながらも働き、支え合い、職場や地域を守り続けている。その一つひとつの営みこそが、今の社会を支えしている尊い力であり、私たちが誇るべき「日常」ではないでしょうか。
さて、連合という組織は、産業別労働組合の集まりです。それぞれに産業があり、職場があり、立場や考え方の違いがあります。しかし連合は、それぞれの産業別組合が正義感と情熱を持ちながら、同時に品位と規律を重んじ、互いを尊重し合いながら結束できる組織であると考えています。
孔子の言葉に「君子は和して同ぜず」という教えがあります。
考え方が異なっても相手を排するのではなく、認め合い、調和を図る。
多様性が当たり前となった現代社会において、まさに連合の在り方そのものを表す言葉ではないでしょうか。違いを力に変え、職場の声を束ねていく。2026年は、ワンチームとなって連合滋賀の運動を進めていく、その決意を年頭に申し上げておきたいと思います。
一方で、働く職場を取り巻く環境は、依然として厳しさを増しています。
物価高は常態化し、人手不足は深刻化しています。2025年春闘における平均賃上げ率は、2年連続で5%台を超える水準となりました。これは、労使による真摯かつ懸命な交渉・協議の結果として、高く評価すべき成果です。
しかし、とりわけ中小企業においては、賃上げの原資確保や価格転嫁の難しさが大きな課題となっています。特にBtoCのサービスや商品を扱う分野では、その困難さが顕著になっています。だからこそ、労使間で生産性の向上や業務の効率化を建設的に議論し、商品やサービスの価格を「価値(かち)ベース」へと転換していくことが求められています。
持続可能性が問われる中で、私たちは「賃上げがあたりまえの社会」を一過性のものとはせず、賃金と物価の好循環を、確かなものとして定着させていく必要があります。
こうした中で迎える2026年春闘において、連合は、3年連続となる「5%以上」の賃上げを柱に、大手との格差是正を目的とした中小企業では「6%以上」、雇用形態での格差是正に向け、非正規労働者については「7%」を目安とする方針を掲げています。
この2年間、高い水準の賃上げを実現してきましたが、その成果が必ずしもすべての労働者に行き渡っているとは言えません。やるからには結果にこだわる春闘とし、世論喚起にも力を入れながら、春闘のムーブメントをさらに広げていきたいと考えています。
同時に、賃上げ、価格転嫁、人手不足といった課題は、もはや個別の産業・企業だけの問題ではなく、社会全体で向き合うべき課題です。
本年も2月10日に地方版政労使会議が開催されます。この会議も3年目を迎え、改めて3者がしっかりと語り合い、現実的で実効性のある解を見いだしていかなければなりません。
さらに、賃上げ議論にとどまらず、働く環境が複雑化・多様化する中で、この政労使会議を一度限りのものとせず、年間を通じて継続的に議論し、働く環境整備の施策へとつなげていく枠組みへと発展させていきたいと考えています。
本日ご臨席いただいている経済界、行政の幹部の皆さまには、単なるご理解にとどまらず、ぜひ当事者として議論に参画いただき、ともに解決の道筋を描いていくパートナーとして、力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。
さらに、政治の場においても、持続的な賃上げの環境整備、社会保障の充実、そして多様な働き方のもとで、誰一人取り残されない社会の構築は、労使の努力だけでなく、政治の後押しなくしては成し得ません。
2026年は、こうした課題に正面から向き合う政治への転換を強く求めたいと思います。短期的な人気取りや分断をあおる議論ではなく、事実と対話に基づき、生活者の将来に責任を持つ政治の実現が不可欠です。
連合滋賀は本年も、働く仲間の声を結集し、政策実現と民主主義の深化に向けて粘り強く取り組んでまいります。政治を「遠いもの」にせず、私たち自身の暮らしと未来を形づくるものとして、ともに考え、ともに行動する一年にしていきたいと思います。
そのような中、本年は国政選挙の動きも予測され、立憲、国民県連と選挙対応の議論を加速させなければなりません。さらに、県内では首長選挙など各種選挙が予定されています。とりわけ7月には、滋賀県知事選挙が行われます。こうした時代だからこそ、極めて重要な選挙であると受け止めています。
2026年は午年です。馬は、力強く前へ進むだけでなく、進む方向を見失わず、長い道のりを粘り強く走り続ける存在です。
滋賀県政もまた、勢いだけで進むのではなく、将来を見据えながら着実に舵を取り、困難な局面を一つひとつ乗り越えていく、継続性と責任が問われる局面にあると考えます。
人口減少、地域経済、公共インフラ、働く現場の課題、教育課題など、途中で息切れすることなく、粘り強く汗をかき続けられるかどうかが何より重要です。
現職・三日月知事の出馬については、正式な表明はありませんが、仮にこれまで同様、県民の暮らしに寄り添い、前を見据えて走り続ける覚悟が示されるのであれば、私たちとしても、これまでの実績とその姿勢を評価し、機関決定を経たうえで、支援体制を構築することを申し添えておきたいと思います。
結びになりますが、本年も連合滋賀に対します一層のご支援をお願いし、皆さまのますますのご健勝とご活躍を祈念いたします。本日は誠にありがとうございます。ともに頑張りましょう!












