日本労働組合総連合会滋賀県連合会 連合滋賀

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連合滋賀2018新春の集い

連合滋賀2018新春の集い

連合滋賀2018新春の集い

 
2018年の新年を迎え「連合滋賀2019新春の集い」を2018年1月5日(金)びわ湖大津プリンスホテルにて開催いたしました。
来賓に三日月大造滋賀県知事を始め、各首長などの行政、経済団体や事業団体、各級議員、報道関係などにお越しいただき、連合滋賀の構成組織・地域協議会からの参加を含む222名の方々にご参集いただきました。
 

連合滋賀柿迫博会長挨拶(要旨)

 
昨年を振り返りますと、森友・加計問題、改正組織的犯罪処罰法いわゆる共謀罪が委員会採決を省略し強行採決、北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射、衆議院解散総選挙にともなう新党の結成と民進党の分裂など政治と私たちの安全に関連する出来事や、製鉄メーカーのデータ改ざん、自動車メーカーの無資格検査などモノづくり大国ニッポンの根幹を揺るがす事象も発覚しました。これらのことも踏まえ、大きく3点について述べさせていただきます。
 
1つ目は2018春季生活闘争について、連合は2014年春闘から「底上げ・底支え」「格差是正」を掲げ、すべての働く者の月例賃金の引き上げにこだわる取り組みを進めてきました。
特に2016年春闘からは「大手追従・大手準拠からの構造転換」と底上げを強調して取り組んだ結果、2017年春闘では、中小において賃上げ率が大手を上回り、非正規の働く仲間の賃上げ率についても、正規労働者を上回るという成果を上げることができました。2018春闘では、これを組織内でさらに深化させ、「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みを進め、「賃金は上がるもの」という常識を取り戻す運動を、労使関係の築きあげてきた私たち連合が先頭に立って社会に広げていくことが必要です。
ワーク・ライフ・バランス社会の実現に向けた取り組みも重要です。長時間労働の是正が大きなテーマとして、「働き方改革」のなかで連合としても政策の前進に向けて対応をしています。罰則付き時間外労働時間の上限規制、勤務間インターバルなど長時間労働の是正という観点からは一定、前進したと言えますが、職場実態との乖離はまだまだ大きいと思われます。私たち労働組合は職場の実態を誰よりも知っているという強みを活かして「働き方改革」の原動力としての役割を発揮し、世の中の期待に応えていくことが強く求められます。
 
2つ目は政治について、昨年10月の衆議院選挙におきまして、情勢が目まぐるしく変化する中で組合員への理解活動と投票行動におきまして大変ご尽力をいただきました各構成組織、単組の役員の皆様に、感謝と敬意を申し上げます。滋賀県におきましては大変厳しい結果となりましたが、全国レベルでみると比例票では立憲民主、希望の党を合わせると自民党を上回る結果となっています。このことは、第二次安倍政権がスタートして5年近く一強独裁体制が続いていますが、そのことに対する国民の不安や不信の表れではないでしょうか。今年2月の長浜市長選挙、愛荘町長および町議会議員選挙に始まり、4月の近江八幡市長選挙、7月の滋賀県知事選挙、長浜市会議員選挙、10月には栗東市長選挙が行われます。
私たち連合運動の最大の目的は「働く者・生活者のための政策制度」の実現です。そのためには私たちの求める政策を実行してくれる政治家が必要です。
 
最後に組織の強化・拡大についてです。2020年「8万連合滋賀」の実現に向けて、各単組、各構成組織、連合滋賀による三位一体の取り組みが必要です。組織拡大に特効薬などはなく、地道な活動をそれぞれの立場で行っていくしかありません。昨年、連合が実施したアンケートによると「労働組合は必要か?」の問いに対して、全体の54%が「必要」11%「不要」と答えており、労働組合の必要性は明らかだといえます。連合に集う私たちが、集団的労使関係を構築していくことこそが、未組織で働く仲間の処遇改善と働き方改革の推進につながるのであり、取り組みのさらなる強化をお願いします。
今年は「戌年」です。何かに挑戦するのによい年と言われています。皆さんにとって、充実した素晴らしい一年になることを祈念いたします。

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