日本労働組合総連合会滋賀県連合会 連合滋賀

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2017平和行動in根室

2017平和行動in根室

~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で
恒久平和の実現を~

 
 
連合は、1989年の結成当初から平和で安定した社会の実現を目指し、平和運動に取り組んでいます。
6月の沖縄、8月の広島、長崎と続き、死後の平和行動「北方領土問題」の解決に向けた「2017平和行動in根室」を2017年9月8日(土)から11日(月)にかけ実施しました。連合滋賀からも5名が参加しました。

 

参加者レポート

 
 

JP労組 JP労組滋賀県連絡協議会 太田薫さん

 
9月8日から2017平和行動 in 根室に連合滋賀より5名が参加いたしました。
北方領土問題はいまだ解決しない戦後問題として年に何回もニュースに取り上げられますが、実際には戦争を知らない世代が増え、教科書や新聞で知ってはいても、実際生活にどのような変化があり、現在までどのような歩みがあるのかも実はよく知りませんでした。学習会のなかで「ジョバンニの島」の映画の中で色丹島にソ連軍が上陸してから約2年は旧島民とソ連軍は共存していたことに大変驚きました。生きることについて改めて深く考えさせられる時間でした。旧島民の高齢化が進むなか、早急な平和的解決を私達の力で実現したいものです。
連合のこの活動を通じて「次世代への継承」の大切さを強く感じました。今回の平和行動への参加で学んだことを職場や地域で広げ、思いを共有していくことがこれからの道を切り開くための第一歩になると信じています。
 


 

連合滋賀第3区地域協議会 オムロン労働組合 高城博人さん

 
平和行動in根室に行くまでは、大変恥ずかしながら、「北方領土」は歴史で習う4文字でした。しかし、根室で、納沙布岬で、目の前に広がる北方領土をみて愕然としました。海を隔ててわずか3.7km先に島が見える。この目と鼻の先にある領土に立ち入る事すらできないなんて。ましてや、立ち入ろうとすると海上で拿捕されてしまうなんて。不当に占拠されてから72年。元島民の平均年齢82歳という厳しい現状を知る。
奇しくも平和行動直前の9月7日に日露首脳会談があり、平和条約につなげるための新たなアプローチである日露共同経済活動について話合われました。経済であれば我々でも何かできることがある。そう感じた瞬間でした。
北方領土問題は、一人ひとりがこの問題に関心を持ち、返還への意思を統一し、国民世論を結集させることが大切。まずは自分の周りに広めるなど、自分に何ができるかを考えていきたい。
 


 

連合滋賀第3区地協 パナソニックES労組 伊藤葉子さん

 
「北方領土問題の事を深く考えたのは、学校の授業で教わった時以来かもしれません。ニュース等では何度となく取り上げられて見聞きはするのですが、その事について改めて考えるという事はあまりありませんでした。
今回参加させて頂き、北方領土問題について色々とお話を聞き、また展示物を見たり映画を見たりして、まだまだ知らなかった事がたくさんある事が分かりました。そしてまた、北方領土問題があると言う事を知っているだけで、この問題を分かっている気になっていましたが、実際にはほとんど何も知らなかったと言うことにも気付かされました。
映画を観て当時の生活や、島の状況、どれだけ辛い思いをされたかなども知ることができました。
また70年もの間この問題が解決されずにいることに憤りやもどかしさも感じました。
今回参加させて頂き、改めて考えるいい機会となり、参加できて良かったと思います。」
 


 

UAゼンセン 東レ労働組合滋賀支部 鈴木克哉さん

 
2017平和行動in根室に参加し、初めて領土問題の最前線の場所を体験しました。
納沙布岬から貝殻島の灯台を目の当たりにし、鳥だったら簡単に往来できる距離なのに実際に船で近づけば拿捕されるという現実を突きつけられると悲しい気分になりました。長い期間、島に近づけない、故郷にも自由に戻れないという原状から、政治的、社会的にもっと関心を高め、議論を巻き起こして平和的な解決の道筋を作っていくのが現在の課題であると思いました。
私は労働組合の役員として、より多くの方に関心を持ってもらえるように身近な方からでも今回の体験を伝えていきたいと思います。
最後に、今の状況も元をたどれば戦争が発端であり、長い年月が経っても大きな課題が残っています。今回の平和行動に参加したことで、戦争は絶対にしてはならないとの想いをより強くしました。
 

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