~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で
恒久平和の実現を~
連合が毎年開催している平和行動in広島に2017年8月5日(土)から8月6日(日)にかけて連合滋賀から5名が参加しました。
参加者レポート
- 自治労 湖南市職員労働組合 眞田茂樹さん
- 連合滋賀第1区地域協議会 日本電気硝子労組大津支部 原田康さん
- 私鉄県協 近江鉄道労働組合 山田慎太郎さん
広島への訪問は今回が初めてであったため、広島における原爆被害を各モニュメント等を通して知った。特に坪井理事長の被爆体験証言が印象深いものであった。5歳という幼い時に経験したことにもかかわらず鮮明に覚えておられる記憶であることからいかに衝撃的であったのかということ、また当時の景色を描いた絵が生々しく、体験していない自分でもその場の苦痛、恐怖が伝わってくる体験談であった。このような話を聞いて原発の恐怖、その後の苦しみを充分知ることができるにもかかわらず、いっこうに世界が核(原爆)廃絶へ歩みを揃えて進めないことは改めて非常に残念に思う。だが、本当の平和な世界にするためには、反核、反原発の取り組みをさらに推し進め、自分だけなく、周りも巻き込んで行動をしていきたいと感じた。平和活動をするためには行動の基礎となる知識が必要不可欠であり、知識もしっかりと身につけていきたい。
今回、「連合2017平和行動in広島」に参加させて頂くと同時に、初めて原爆ドームを目の当たりにしました。
過去に戦争当時の姿を残した建物を見た事がなく、コンクリートやレンガが、砕け、溶けている様から、今まで聞いた事しかなかった当時の状況を垣間見ることが出来たような気がしました。
広島市入り初日の連合ピースウォークでは、広島平和記念公園内に設置された各モニュメントを前に連合担当者から説明を受け、原爆の恐ろしさ以上に、当時、この場で被災された人たちの悲惨さ、無念さは計り知れない出来事であったと同時に戦争への怒りさえも覚えました。
また、夕刻からは上野学園ホールに移動し、「連合2017」平和広島集会」では、被爆者体験証言のほか、若者からのメッセージとして高校生平和大使の皆さんからも活動報告の中で、“ビリョクだけどムリョクじゃない”という言葉があり、すごく印象に残っています。
核兵器の廃絶と世界の恒久平和実現には、私たち一人ひとりが活動を理解し、伝えることが大切であると感じました。
8月5日、連合平和行動として原爆投下から72年を迎える広島を訪れました。広島駅に降り立つとうだるような暑さで、朝から暑かったと言われる原爆投下時の広島を想起させました。広島到着後は、ピース・ウォークに参加し原爆ドームから平和記念公園周辺にある慰霊碑などを回り、それぞれの箇所では連合広島の方から説明を受けました。ピース・ウォークに続いて、「連合2017平和広島集会」に参加しましたが、中でも被爆者体験証言として、廣中正樹さんのお話を聞きましたが、自身や家族の実体験としての被爆体験を自ら描かれた絵とともに講演され、原爆の恐ろしさや原爆により家族を失うことの悲痛さがひしひしと伝わり、まさに「語り継ぐ戦争の実相」であり、このようなことを二度と繰り返してはならないと心に誓わずにはいられませんでした。その後、原爆ドーム前に戻り、連合「原爆死没者慰霊式」に参加し、各県からの献水や、全員で黙祷を捧げた後、菊の花を献花し原爆で亡くなられた方々の御霊が安らかならんことを祈りました。
翌6日は、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式典」に参加しました。早朝からの式典にも関わらず、非常に多くの方が参加されており、人出の多さにも驚きましたが、同時に広島市民や全国の多くの人々が9月6日に平和記念公園に集まり死没者の慰霊と、戦争をしてはならないとの思いを致す場としているのだと実感しました。式典は広島市長の挨拶の後、原爆が投下された8時15分には平和の鐘が鳴り響く中1分間の黙祷が行われ、慰霊と原水爆の撲滅の気持ちを込めて祈りを捧げました。
2日間の日程でしたが、原爆被害の実相を次世代に伝えていく事や、戦争や原爆投下といった悲惨さしか生み出さないことを繰り返してはならないためにも、この平和行動での体験を多くの人に経験してもらいたいし、この運動を継続する事が非常に大切なことであると実感しました。