日本労働組合総連合会滋賀県連合会 連合滋賀

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2016平和行動in根室

2016平和行動in根室

~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で
恒久平和の実現を~

 
 
連合平和4行動の締めくくりとなる平和行動in 根室が2016年9月10日~11日の日程で開催され、連合滋賀からも4名が参加しました。「2016平和ノサップ集会」には全国から約1,200名の仲間が集結しました。集会で逢見直人事務局長は、本年12月に安倍首相とロシアのプーチン大統領による首脳会談が開かれる見通しであることについて、「日本政府は北方領土の返還に向けた道筋を速やかに見直し、より戦略的な外交交渉を行うことを強く求める。連合も民間の立場からその後押しに向けて尽力する。」と決意を述べられました。そして今後、取り組むべき課題として、次世代への継承や、より戦略的な観点に基づくビザなし交流が実施されるよう協議を進めること、北方四島にかつて日本人が住んでいた証を後生に残す取り組みを挙げ、今後も運動を強化していくとしました。
連合滋賀は平和4行動を通して平和の尊さを訴え、今後も平和を継続する運動を粘り強く続けていきます。

 

参加者レポート

 

情報労連 NTT労働組合滋賀分会 蒲生二三男さん

 
ソ連軍がわが国固有の領土である北方領土に侵攻してから71年を迎えた根室に、返還要求運動の推進のため参加しました。
10日の『北方四島学習会』では、豊かな自然と海の恵みに感謝し平和な暮らしをされていた島民達が一遍し、占拠された出来事を映画にした「ジョバンニの島」を鑑賞しました。また、元島民の鈴木さんの貴重なお話を聞くなど、当時の恐怖や将来への不安を察することができました。
11日の『平和ノサップ集会』では今日までの返還要求運動にたゆまない努力を重ね、領国の考えに沿った外交交渉、北方領土四島交流事業などの成果を、元島民の平和への思いとして受け継いできたことを、啓発強化をしていく立場から恒久平和の実現に職場や地域の皆さんへ語り繋いでいきます。
 


 

私鉄県協 近江鉄道労働組合 山田慎太郎さん

 
今回、初めて平和行動に参加させていただきました。初日から台風の影響もあり 荒天のスタートとなりましたが、2日目からは天候も回復し、北の大地の雄大な景色を堪能しながらのバス移動となり、北海道の広さを実感しました。2日目は午後から北方四島学習会に参加し、滋賀では日常あまり意識しない北方領土についての見識を深めました。特に第二部のセミナーにおいて、パネルディスカッションでの元住民の方や、
島民二世、地元高校生の意見交換を拝聴いたしましたが、すぐそこにある故郷に行くことが容易ではない、日本の領土であるはずの島がロシア化している現状がある等、非常に切実な問題を目の当たりにしました。また、若い世代が問題意識をもって次世代に継承していくことが重要であり、この問題を決して風化させてならないということを改めて感じました。
また、3日目の平和ノサップ集会においては、北方領土問題解決に向けて全国から仲間が結集し、式典が執り行われた後、新鮮な海産物の食事をいただき平和行動を終了しました。
今回の貴重な経験を組織内でも継承し、広く世論を喚起していくことが重要であると実感するとともに、1日も早い北方領土の返還が成されることを切に願って止みません。
 


 

私鉄県協 近江ハイヤー労働組合 山下芳弘さん

 
今回の平和行動に参加するまでは、北方領土についてテレビや新聞などのマスメディアからの情報と学生時代に学習した知識しかなく、自分には関係ないどこか遠い地域の問題としか思っていませんでした。
1日目は、四島交流センター<ニ・ホ・ロ>にて北方四島学習会に参加しました。学習会は、二部にわけて行われ、第一部では、映画「ジョバンニの島」を鑑賞し、第二部では、4つのセミナーのうち、元島民択捉島出身、元島民二世、札幌の高校三年生、連合総合組織局長の四名で行われた「次代へ受け継ぐ平和への歩み」のパネルディスカッションに参加しました。このディスカッションで、北方四島の旧島民との血縁関係が全然ない札幌の高校三年生の「私たち十代の世代が、北方四島の歴史背景を正しく学習し、元島民たちの想いを同級生や後輩たちに語り継ぐことで、北方領 土の問題を風化せず、一日でも早く北方四島が返還されることの活動をしなければならない」と発言されたことに感心しました。
2日目は、「2016平和ノサップ集会」に参加しました。地図上でしか知らない北方四島で距離感がない私でしたが、実際に納沙布岬から眺める国後島、歯舞群島が「こんなに近い距離なんや」と正直驚き、こんな近い島がロシアに71年の間実効支配されて現在も近く遠い存在の島だと改めて感じさせられました。
私たちも今回の平和行動で学んだ事や見た事を風化しないよう、一日でも早く北方四島が返還されるよう、職場や地域で語り続け・活動を続けなければならないと感じさせられました。
日露首脳会談が今年12 月に山口県で開催されます。交渉が前進し、北方四島が一日でも早く返還される日が来ることを願います。
 


 

連合滋賀第2区地協 外海清光さん

 
今回の根室平和集会に参加させていただいたことで、あらためて日本固有の領土である北方四島が、旧ソビエト連邦に不法に占拠された事実を再認識することができました。
10日の北方四島学習会では、子どものころに島を追われた方をモデルとした映画、「ジョバンニの島」を鑑賞した後「次世代へ受け継ぐ平和への歩み」と題し、連合本部役員、元島民、島民2世、高校生パネルディスカッションに参加しました。元島民よる当時の話を聞くなど当事者の憤りや苦しみを感じることができました。また、札幌市内の高校生が積極的に四島返還の活動に取り組んでいる内容の報告を受けました。
平和集会では、元島民の方が「一人でも多くの島民が元気なうちに自由に島に行けるように返してほしい」という言葉が印象に残りました。
参加者の一人としてこの北方領土問題を風化させてはならないことを感じ、職場や地域で平和運動を続けていかなければいけないと改めて感じた二日間でした。
 

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