~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で
恒久平和の実現を~
連合平和行動 in 広島に続き、2016年8月8日~9日に連合平和行動in長崎が開催され、今年も連合滋賀から4名が参加しました。連合2016平和ナガサキ集会では、神津里季生会長よりあいさつがなされ、「連合は2020年までに核兵器の全廃をめざす2020ビジョンを推進するため、各関係機関と連携しながら世論喚起をを一層強化していく。」と述べられ、参加者は核兵器による悲惨な被害が二度と起こらないために「核兵器廃絶」に向け今後も世界へ向けて強く働きかけていく事を誓いました。
参加者レポート
- 基幹労連 三菱重工労組工作機械支部 荻田圭太朗さん
- UAゼンセン 日本バイリーン労組 高木伸也さん
- 明石機械労組滋賀支部 近藤健志さん
今回、2016平和行動in長崎に参加し、被爆された方々の貴重なお話を伺いました。被爆者の方々の平均年齢が80歳を超え、体験を語る方々が少なくなっていく中で、体験談をどのようにして伝えていくべきか等、長崎の若い方々の熱心に活動されている姿が印象的でした。
2日目の記念式典は、暑い中でも非常に多くの方が参加されていました。安倍総理の来賓挨拶の前には「改憲反対!」の声が挙がるなど、戦争や被爆の歴史を二度と繰り返すまいという強い思いが感じられました。
その後、ピース・ウォークを行い、被爆地点直下の地層から爆発で押しつぶされた家屋とともに生活を伺わせる遺品が埋もれ、その中から人骨も発掘されたという話を聞くと、その悲惨さ、恐ろしさを改めて実感すると共に、戦争もさることながら、世界中のどこであろうと、原爆が再び使われることがないよう、この悲惨さを自分の胸に刻み、また自分からも、他の人へ伝えていく事で、平和を維持していく大切さを実感しました。
8月8日から10日にかけて、連合2016年平和ナガサキ集会に参加し、大変意義のある講義、活動内容でした。戦争というものを知る事がない僕たちの世代は、教科書でしか学ぶ事がなく、ぼんやりと戦争はしてはいけないのだと思っていたのですが、実際に戦争を経験された方々の話や原爆投下に因り損害を受けた跡地を見学させてもらう事で、戦争に対する思いを深められたと思います。集会では、戦争の体験者である田川博康様から戦争の実体験を聞かせて頂きました。原爆投下直後の様子や、ご家族との再会、死別に至るまでの経緯を鮮明に話して頂き、原子爆弾がどれだけ悲惨な兵器で、今もなお苦しめられている方々がいる現状を知りとても悲しく感じました。また、原爆投下時に爆心地で亡くなられた少年の焼死体の写真は、とても悲惨で、目を背けたくなるような写真ではありました。戦争、原爆の恐怖、凄惨さを知るには十分な一枚でした。ナガサキ集会では、連合長崎の青年団、地元の高校生の戦争、原子爆弾に対する強い思いや、ナガサキから平和の声を発信するんだという強い意志を感じる事ができ、同年代の方々にも関わらずとても感銘を受けました。9日の平和記念式典では、お年寄りから小学生までの幅広い年代の方々が参列されている事にとても驚き、長崎県民の戦争に対する関心の高さが伺えました。長崎市長の言葉の中で「各国のリーダーに長崎を訪れて欲しい、原爆に因る被害を知って欲しい」と訴えておられたのがとても印象的でした。式典後のピースウォークでは、原爆被害の跡地を巡り原爆の威力を感じる事ができました。今回の経験で戦争をしてはならないという思い、核廃絶に向けた思いをより一層強くしました。また、戦争経験者が少なくなる昨今、核のない世界、戦争の悲惨さ、怖さを次の世代にしっかりと引き継げるようにし、日本が再び戦争をしないよう教育、継承していく事が大事だと思いました。
今年も連合平和4行動が開催され明石機械労組滋賀支部から長崎に派遣される。平和4行動とは6月から9月にかけて沖縄、広島、長崎、根室で開催され核兵器廃絶や在日米軍基地の整理、縮小、日米地位協定の見直しに向けた運動の一環としておこなわれる。
初日は長崎県立体育館で今では残り少ない原爆被害者の体験談を聞き原爆の被害の大きさを実感した。2日目は長崎市主催の平和公園で行われる祈念式典に参加した後、連合主催のピースウォークと万燈流しに参加をし、3日目に帰路についた。
祈念式典では各国の大使、日本の政党代表者が集まり祈念を行う。遺族参列席には多くの方が参列し長崎市長が行う平和宣言を静かに聞いているのが印象に残った。原爆資料館にはTVなどに映せない写
真が多く掲示され、外国人も多く閲覧されていた。ピースウォークでは連合長崎青年委員会の方によるガイドツアーがあり街の至る所にある史跡、原爆資料館を案内してもらう。