日本労働組合総連合会滋賀県連合会 連合滋賀

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2015平和行動in根室

2015平和行動in根室

~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で
恒久平和の実現を~

 
 
平和行動 in 沖縄、平和行動 in 広島に続き、平和行動の締めくくりとなる平和行動 in 根室を2015年9月12日(土)から13日(日)の日程で開催されました。一日目の「北方四島学習会」では4つのセミナーにわかれ北方領土問題について学習をし、二日目の「2015 平和ノサップ集会」では全国から連合組合員などおよそ1,200名が参加、連合滋賀からも4名が参加しました。集会では、より戦略的な外交交渉に向けて努力していくことを政府に強く求めていくこと、北方領土問題の課題を職場や地域で共有し運動を広げてゆくこと、次世代へ語り継ぎ継承してゆくことなどが確認されました。
 

参加者レポート

 
 

第1区地域協議会 鵜芦稔さん

 
初めての参加となりました平和行動in根室、12日の北方四島学習会「北方四島の今を知ろう」では、返還要求運動連絡会事務局長の児玉 泰子氏から故郷の地から本土へ強制送還され、未だ解決を見ない北方領土への思いを力強く語られ、私が知らない当時の状況を知ることができた。13日の2015平和ノサップ集会では、戦後70年が経過し、島民の皆さんも80歳を超えた今、集会に参加した全員が、「早く返還を実現させなければ!」との思いに駆られた事と思います。
日本政府は、親日的政策で知られるプーチン大統領の時代に、今こそ、日ロ平和条約の締結による友好関係の構築を果たし、私たちも北方領土返還運動を粘り強く進め、実現へと希望を繋げて行きたい。最後に、企画運営いただきましたスタップの皆様に感謝申し上げます。
 


 

自動車総連 日本発条労働組合 谷口実さん

 
9 月12日~13日に開催された「2015平和行動 IN 根室」に参加させて頂きました。12日に北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で行われたセミナーでは、「北方四島の今を知ろう」という内容で講師の先生から説明がありました。戦後、間もなくソ連軍(現ロシア)が不法に占領してから 70 年が過ぎ、戦前からあった日本の建物の老朽化が進んでいることを理由にほとんどが取り壊されてしまいました。またインフラ整備も進んでおり、住宅はもちろん学校や病院等の建設や道路の舗装なども行っているそうです。日露両国の政府間協議が難航している中、北方領土問題の解決にむけて毎年日本人と四島在住のロシア人との交流事業(ビザなし交流)が実施されていることを初めて知りました。この事業は日本や日本人に対する認識や親近感を深めてもらい相互理解の増進と領土問題の平和的解決に向けた取り組みだそうです。13日には納沙布岬・望郷の岬公園で「2015平和ノサップ集会」が開催されました。生憎の雨模様で北方領土を見ることは叶いませんでしたが、全国より大勢の方が参加し盛大に執り行われました。
戦後、約17000人の方が強制的に島を追い出されてから 70 年が経ち、現在では半数以上の方が故郷の島に帰ることなくお亡くなりになられており、平均年齢も 80 歳を超えています。元島民の方の悲痛な叫びを耳にすると、「近くて遠い島」という言葉がなくなるよう一日も早い返還を強く望みます。また、日本では北方領土問題と同様に竹島問題もあるので長い年月が経たないように、私たちができることから始めていきたいと考えています。貴重な経験をありがとうございました。
 


 

電力総連 関西電気保安協会労働組合 三宅信義さん

 
このたび、平和行動には初めて参加させていただきました。
参加させていただく前、北方領土問題は、たまに耳にする未解決の問題という程度の認識でした。また、滋賀県とはかなり離れた土地でのことであまり関心を持っていませんでした。今回の平和行動は、興味本位で参加させていただきましたのが本心です。今回、平和行動に参加して北方領土問題について詳しく理解できただけでなく、東北海道の気候や地形、産業、住民の生活についても知ることができました。冬の生活が北海道は過酷で、住みにくいという現状があり、なかなか人口増加は望めないという問題があると思います。しかし、冬以外は豊かな自然と温泉、またどこにも負けない海鮮料理など観光物産としてはとても豊かだなと感じました。これで北方領土返還となれば知名度があがり、観光地としてや、居住地として開発が一層すすむのではないかと感じました。ノサップ集会の場所ではたくさんの記念碑などがありましたが、奪われてから70年という年数が経っており、それ以降に建てられた建物もかなり古く、返還運動もかなりの歴史があることがそのことからも感じ取れました。平和行動を終え、私には何もできませんが、職場の仲間や、家族などに今回経験させていただいたことを伝えていきたいと思っております。最後になりましたが、準備計画お世話いただきました関係の皆様に感謝したいと思います。また機会があれば是非参加させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
 


 

電機連合 日本電気硝子労働組合 原田康さん

 
初めて連合根室平和集会に参加させて頂き、12日の『北方四島学習会』では、実話をもとに製作された映画「ジョバンニの島」が上映され、当時の状況を垣間見ることができました。そして午後からは、「北方四島の今を知る」と題して、北方領土返還要求運動連絡協議会 事務局長の児玉泰子さんから当時と現在の写真を交えながら北方四島の現状について説明を頂きました。その中で、開発の状況には驚きました。カラフルな住居、病院、ショッピングセンター、そして、空港や舗装されたメイン道路など、“完全な街”化されており、私のイメージしていた“漁村”の面影を感じるところはありませんでした。そして、13日は「2015平和ノサップ集会」に参加し、北方領土問題の他、連合徳島からは竹島問題についての報告もありました。参加者のひとり一人が北方領土問題の現在の状況と肌で感じたことを職場や地域を通じて更に発信していかなければならないと強く感じました。
 

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