11月は過労死等防止啓発月間です。連合は、働き過ぎで命を奪われることが断じてあってはならない、という強い想いを胸に「過労死等ゼロ」をめざし、全国で取り組みを展開しています。
肉体疲労や精神疲労など「日々の疲労」は、食事や睡眠、休息などを十分にとることで回復しますが、過度な労働が続き、疲労が蓄積されると、通常の睡眠等ではなかなか回復できなくなります。疲労を回復させるためには、十分な睡眠時間だけではなく、心身の緊張を解きほぐす時間がさらに必要です。
疲労感が抜けない、体調不良が続いている人は、無理をせずリラックスできるよう休養を取りましょう。過労死は「突然死亡する」と言われますが、実は前兆として、疲労感・胸痛・冷汗・息切れ・手足のしびれ・頭痛などの症状があらわれる事も多いようです。
日本では、毎年約140人以上の方が過労死、過労自殺によりお亡くなりになっています。これは、労災認定された方々の数であり、実際にはもっと多くの方々が、死に至るほどの長時間労働や、ストレスに苦しんでいるのではないでしょうか。
そこで、私たち連合は、過労死等防止啓発月間にあわせて、誰もが安心して健康に働き続けられるよう、自分自身や、ご家族、職場の仲間のこころとからだをチェックしてみよう、そして残業を減らしていこう、と呼び掛けています。
みなさんは、最近こころやからだの調子に変化を感じていませんか。「自分は大丈夫」と思っていても、気付かないうちに不安やストレス、働き過ぎによる疲れが溜まっていることもあります。
この機会に、ご自身の働き方、こころとからだの状態を確認してみませんか。連合では、心身の疲れを客観的に確認していただくことを目的に「セルフチェックリスト」を作成し、現在お配りしているチラシと、連合のホームページに掲載しています。一つひとつの項目は小さなことのように見えますが、積み重なると大きな影響が出てくる場合もあります。是非チェックしてみてください。
働き過ぎを防止するためには、労働時間をきちんと把握し、管理することがとても重要です。あなたの職場には、労働時間を客観的に把握する仕組みがありますか。もし無い場合には、まずは、ご自身の働いた時間の記録を取ってみましょう。
そして、出来れば、職場の仲間と一緒に、きちんとした労働時間の管理が行われるよう、職場へ働きかけてみて下さい。最初は、なかなかうまくいかないかもしれません。
過労死等防止対策大綱が
新しくなりました!
2024年8月、新たな「過労死の防止のための対策に関する大綱」が決定されました。新たな大綱には、国が取り組む重点対策として、長時間労働是正の徹底やハラスメント対策の強化などが盛り込まれました。
ポイント1:時間外労働の上限規制の遵守徹底
2024年4月から、全業種に上限規制が適用されたことから、商慣行や長時間労働の是正がはかられるよう取り組む。
ポイント2:職場のハラスメントの防止・解決
カスタマーハラスメントをはじめ、職場におけるハラスメント対策に一層取り組む。
ポイント3:勤務間インターバル制度の導入促進
制度の内容や効果、職種・業種別などの丁寧な周知をはかり、さらなる導入促進に取り組む。
過労死等ゼロの実現にむけて、
職場での取り組みを推進しましょう!
自分の働き方や、自分のこころとからだを、
チェックしてみませんか?
チェックしてみませんか?
働きすぎやハラスメントを受けることで、気づかぬうちに「こころ」と「からだ」のバランスが崩れ、不調に陥ってしまうかもしれません。
「こころ」も「からだ」も元気な状態にしておくために、チェックリストを活用して、定期的に自分の状態を確認してみましょう。
下記のフリーダイヤルにおかけいただきますと、連合が行っている労働相談窓口へとつながります。どんなことでも一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
チラシ
掲載:2024年10月